日韓アイドルグループで最も人気とも言えるTWICEと乃木坂を様々な面で比較して、日韓アイドルの違いをご紹介していきます。
日本のアイドル界といえば秋元康の手掛ける48グループや坂道グループ、ハロプロ、WACKなど様々なジャンルのアイドルが人気を集めています。
今回はその中で、現在の日本女性アイドルグループの頂点に君臨する乃木坂46。韓国アイドルからは日韓のみならず世界中で絶大な人気を誇るTWICE。この2つのグループを例にとって興味深い違いを探していきます!
TWICEと乃木坂を徹底比較:デビューまでの過程
TWICEの場合:練習生期間
韓国アイドルといえば練習生期間と呼ばれる下積み時代を経て、デビューをすることができるシステムが有名です。
練習生期間は1ヶ月と言う非常に短い時間でデビューできる人もいれば、10年という時間を練習生として過ごす人もいます。
実際にTWICEのリーダーであるジヒョは、約十年以上を練習生として過ごしています。彼女がデビューしたのが18歳の時であるため、なんと人生の半分以上をアイドルになるために捧げたことになります。
人生の半分練習生って…
TWICEの場合:オーディション
この辛い練習生期間を終えたのちにTWICEの場合、「SIXTEEN」というオーディション番組を通じてメンバーが選抜されました。
もちろんこれに参加した16人は全員練習生。最短の練習生期間であったミナですら一年以上練習生として過ごしています。
オーディションの中では歌やダンスはもちろん、スター性や自分だけが持つ強みなど韓国のアイドルとして必要な要素すべてが見られました。
TWICEの所属事務所は韓国でも三大事務所と呼ばれる大手事務所のJYPエンターテインメント、練習生のレベルも必然的に上がり、常に競争が繰り広げられています。
当然そこからデビューするガールズグループという目で見られるため、要求されるパフォーマンスのレベルは上がります。
乃木坂46の場合:一般人からオーディション
ここからは日本のアイドルにスポットを当てていきます。
日本のアイドルも研修生制度があるグループもいくつかあります。しかし一般人いわばど素人を募集しオーディションをするのが1番多く行われているのではないかと思います。乃木坂46もプロダクション契約がないのを条件にオーディションを開催しています。
つまり、歌もダンスも素人というただの女子高生が一年後に東京ドームの中心で五万人のファンに囲まれているということもあり得るわけです。
実際に現在乃木坂の人気メンバーである与田祐希は乃木坂の三期制オーディションに合格してから約十か月で18枚目のシングル『逃げ水』のセンターに抜擢されています。
乃木坂46のオーディションは年齢と性別さえ条件に合えばだれでも応募可能なため、オーディションのハードルは低いですが、昨年行われたオーディションの応募総数はアイドル史上最多の87,852人、倍率にして7987倍になります…。
人気アイドルになるためには、とてつもなく高い壁がどちらの国でもあることが分かりますね…。
この2つの例を通して見えてくることは、そもそもアイドルに求めているものが根本的に違うということです。韓国と日本、それぞれのアイドルに求められるものを見ていきましょう。
TWICEと乃木坂を徹底比較:歌唱力とダンス
TWICEの場合…
韓国で人気アイドルになるためには顔や体形などのビジュアルはもちろん、ダンスや歌の実力が高くなければいけません。
アイドルだから歌もダンスもラップも普通より上手いレベルでは通用しません。極端なことを言うとダンスはダンサー、歌は歌手、ラップはラッパーレベルにならなければいけないのです。
TWICEは歌、ダンス、ラップに特化したメンバーがいるため、1曲の中でそれぞれのメンバーが目立つ部分があります。韓国ではメンバーごとのポジションがある程度決まっているため、それぞれのパートの完成度は高くなります。
Mステにも度々登場するTWICEですが、毎回激しいダンスを踊りながら音源にかぶせた状態ではありますが、テレビから生の声を聴くことができます。
乃木坂46の場合…
それに対して日本、特に乃木坂46の場合個々の歌やダンスというのはそこまで重要視されません。
もちろん歌やダンスに特化したグループは存在しますが、韓国アイドル多くのことを完璧にすることを目指しませんし、完璧だから人気が出るわけでもありません。
乃木坂46は基本的に作られる曲が、合唱形式であるということもありそもそも生歌で歌うことを考えて作られていません。
それに対して異議を唱える人もいますが、ファンは特に気にしていません。ダンスも最高難易度のインフルエンサーでさえ40過ぎのおじさんが超頑張れば踊れる程度のレベル。
どちらかというと一体感を目指して作られているように思えます。歌やダンスの実力は問わないというアイドル市場が既に出来上がっているように思います。
TWICEと乃木坂を徹底比較:メイクやビジュアル
TWICEの場合…
韓国アイドルに求められる完璧な見た目というのは日本のアイドルとは大きく異なります。一般人とはかけ離れたウエストや太ももの細さに驚く人も少なくはないでしょう。
顔に関しても一部のパーツが可愛いというよりは目、鼻、口などのすべてに美しさが求められます。またメンバー数が少ないということもありますが、それぞれのメンバーの化粧が濃く、髪色も派手、衣装に関しても露出が多く華美なものが多いです。
韓国アイドルを全体的に見てみても、体型を隠す衣装よりも、体のラインを強調する衣装がよく使われているように感じます。
現実とはかけ離れたスター感が憧れの対象となっているといえます。
乃木坂の場合…
一方で日本アイドル、乃木坂46はどうでしょうか。
韓国アイドルの完璧で美しいというよりも乃木坂は可愛いという言葉の方が合っているように感じます。
またメイクや衣装に関して、乃木坂46は各メンバーにあった柔らかなメイク、儚げな雰囲気を感じさせる衣装を着ているイメージが強くあります。
そして髪色もブラウンや黒髪などの自然な色が多いです。また衣装も制服のようなロングスカートやワンピースが多く、肌の露出も少なく一体感が重視されます。
TWICEのようなスターという感じよりは同じクラスの凄く可愛い女の子というイメージです。
TWICEと乃木坂を徹底比較:ファンの男女比、恋愛について
TWICEの場合
日本におけるファンの男女比率は5:5。メンバーはファンに恋愛対象として見られているというよりも憧れの対象として見ているファンの方が多いです。
事務所からも恋愛が認められ、ほかの大物アイドルと交際し、ファンから祝福されるということも珍しくありません。
乃木坂の場合
もちろん同姓のファンもいますが男女比率は9:1。あこがれの対象というより恋愛対象として見ているファンが多いようです。
そのため乃木坂運営が公式的に恋愛禁止とは言っていないものの、基本的に恋愛は禁止とされており、熱愛が発覚すると多くのファンが批判的な反応を示します。
実際に人気メンバーであった星野みなみは、一般人との熱愛発覚後大バッシングを受け活動を休止、その後卒業を発表しました。
TWICEと乃木坂を徹底比較:アイドル以外の活動
TWICEなどの韓国アイドルは基本的にライブやステージ以外の活動は少なく、それ以外の時間はすべて準備に時間を使っているのに対して、日本アイドルはステージ以外での仕事が多くあります。
テレビで乃木坂46のメンバーを見ない日はないほど多くのバラエティ番組に彼女らは出演しているのに加え、自分たちの冠番組をテレビで毎週放送しています。
メンバーごとに得意分野があり、ラジオのレギュラーを持つメンバーや舞台に出演するメンバーなど乃木坂46のメンバーは本当にたくさんの仕事を日々こなしています。
実際に元乃木坂46の生田絵梨花はプロも認めるほどの歌の実力の持ち主で、ミュージカル『レ・ミゼラブル』などにも出演しています。
TWICEと乃木坂を徹底比較:目指す場所
完璧な憧れの象徴にならなければいけない韓国アイドルと、私もこうなりたいという憧れに加え、親近感をファンに感じてもらう日本のアイドル。
似ているようで目指すべき場所には明確な違いがあるように思います。
TWICEの場合日本出身メンバー3人、台湾出身メンバー1人、韓国出身メンバー5人で構成されています。このメンバー構成を見てわかるように、韓国だけでなく、海外でも人気を得るためにメンバーが集められています。
オーディション番組を通じて選ばれたメンバーではありますが、ある程度出身国などは調整されていたと思われます。
韓国市場だけでなく、世界を見据えたチーム作りがK-POPでは一般的に行われています。
日本のアイドルの中でも英語が話せるメンバーや帰国子女など国際色豊かになってはいますが、海外での楽曲リリースや積極的な活動はあまりありません。
K-POPは韓国国内でももちろん人気で、愛されていますが世界規模で見た時、その影響力は年々増していますよね。
まとめ:TWICEと乃木坂を徹底比較
いかがでしたか?
今回は韓国と日本のアイドルの違いについてご紹介していきました!どちらが上とかではなくどちらも人気な理由があり、それぞれの理由には明確な違いがあることが分かりました。この他にもたくさん共通点や違いがあると思います。ぜひ皆さんも日韓のアイドルの興味深い違いを見つけたらコメント欄で教えてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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